保育者(幼稚園教諭・保育士)養成機関として56年の歴史と伝統を誇る本校は、「現場に一番近い学校」をモットーに、常に社会のニーズに合わせた、社会に貢献できる人材の育成を使命としてきました。社会から保育者に求められる力は、時代に合わせて変化し、多様化しています。そういった社会の要請にこたえる人材を輩出するために、本校では多様な属性の学生を育成することも使命と考え、令和6年度からの男女共学化を決定しました。併せて、社会人経験者、既卒者や他の学校在学中の人など、異分野に進んだ経験を持つ人も積極的に受け入れ、層の厚い多様な人材の輩出を目指しています。
保育という仕事は、次の世代を生きていく子どもたちを育てるというたいへん責任ある重要な仕事です。保育をとおして、保育者は子どもたちに人として大切な多くのことを教えていかなければなりません。そのためには、まず保育者自身がこれからの保育に対応できるよう豊かな教養を身につける必要があります。そのことにより、単に知識が増えるだけではなく、視野を広く持って多様な価値観を認める力や、客観的に物事をとらえ論理的な思考をする力もついていきます。こういった力を身につけてこそ、保育に関する専門的知識や技能が実践の場で発揮できるものとなるのです。
本校では、保育に関する確かな専門的知識や技能と、それらを発揮することを可能にする豊かな人間性の両方を兼ね備えた保育者の育成を使命とし、教職員一丸となって意欲ある学生の学びを全力で支援していきます。
令和5年 4月1日
学校長 守 秀子