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学校長メッセージ

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文化学園大学保育専門学校

文化学園大学保育専門学校

 保育者(幼稚園教諭・保育士)養成機関として50年を超える歴史を持つ本校は,同じ文化学園傘下の文化学園大学と連携を強化するために,今年度より校名を「文化学園大学保育専門学校」と改め,新たなスタートを切りました。多様化し続ける21世紀社会に対応したこれからの保育者を育成するためには,国際的・学際的な教育研究活動を展開する文化学園大学とのさらなる連携強化が重要であると考えてのことです。

 保育という仕事は,次の世代を生きていく子どもたちを育てるというたいへん責任ある重要な仕事です。保育をとおして,保育者は子どもたちに人として大切な多くのことを教えていかなければなりません。そのためには,まず保育者自身がこれからの保育に対応できるよう豊かな教養を身につける必要があります。そのことにより,単に知識が増えるだけではなく,視野を広く持って多様な価値観を認める力や,客観的に物事をとらえ論理的な思考をする力もついていきます。こういった力を身につけてこそ,保育に関する専門的知識や技能が実践の場で発揮できるものとなるのです。

 本校では,保育に関する確かな専門的知識や技能と,それらを発揮することを可能にする豊かな人間性の両方を兼ね備えた保育者の育成を使命とし,教職員一丸となって意欲ある学生の学びを全力で支援していきます。
文化学園大学保育専門学校 学校長
守 秀子

令和4年度 入学式式辞

 この日を待っていてくれたかのように,玄関前の桜が満開になりました。
 文化学園大学保育専門学校と校名を変更して最初の新入生となられた皆様,本日はご入学おめでとうございます。また,ご家族をはじめ,関係者の皆様にも,心よりお祝い申し上げます。ご来賓の皆様には,ご多忙の中,ご臨席をたまわり,厚く御礼申し上げます。
本日,ここに令和四年度の入学式を挙行できますことは,私どもにとって大きな喜びでございます。教職員一同,皆さまを心より歓迎いたします。
 世に保育者(幼稚園教諭・保育士の両方を指します)を送り出してから,五十年以上の歴史と伝統を誇る本校は,常に社会のニーズに合わせた,社会貢献できる人材の育成を使命としてきました。新入生の皆様は,これからどのような学校生活がはじまるのか,期待に胸を膨らませていらっしゃることと思いますが,保育者として社会から求められる力は,時代に合わせて変化し,多様化していますので,二年間で学ばなければならないことは本当にたくさんあります。苦しくて逃げだしたくなる時もあるでしょうが,皆さまの傍には,常に厳しくも温かく指導してくれる先生方や,手を差し伸べてくれる先輩方,同じ志を持ち,支えあえる仲間たちがいます。そして,保育という仕事は,次の世代を生きていく子どもたちを育てるというたいへん責任ある重要な仕事であることを認識していれば,保育者への道を選んだことに誇りを持って,学修にも意欲的に取り組むことができるでしょう。
 二年間の学びの中で,保育に関する専門的な知識や技能を身につけていくのは当然のことですが,これらを生きた力として実践の場で発揮させるためには,広い視野を持つ豊かな人間性も身につけていなければなりません。ですから,皆さまには学生生活の中で,確かな専門性を身につけると同時に,広い視野を培っていって欲しいと願っています。
 広い視野を培うためには,多くの知識や経験を得ることや,考えたり議論したりすることが必要です。専門学校はそういう場でもあります。また,人間のある特性を知っていれば,視野を広げるのに役立つかもしれませんので,少しだけ,その人間の厄介な特性について話をさせていただきます。
アメリカの社会心理学者トーマス・ギロビッチは,多くの実証例をあげながら「人は見たいものを見,信じたいものを信じる」ことをあきらかにしています。情報にあふれる時代を生きる我々は,広い視野で物事を見ていると考えがちですが,本当にそうでしょうか。実は,人間は,あふれる情報のなかから,見たいものを選び,信じたいものを信じているのです。
 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を例にとってみましょう。正確な数値はわかりませんが,ロシアでは多くの人が英雄であるプーチンを支持しているようです。そういう人は,今回の軍事侵攻も,ウクライナで迫害されているロシア側の人を助けるためのものだと信じ,爆撃の映像を見ても,これはロシアではなくウクライナ側がやっていることだと報道されれば,それを信じます。ロシアでも多くの人にとってSNSは身近なものとなり,海外での報道も目にできる時代です。それでも,大勢のロシア人が,悪いのはウクライナやそれを支援する勢力であり,プーチンこそ正義であるというロシアのプロパガンダを信じるのは,まさに人は信じたい情報を信じるということの良い実例でしょう。
 一方で我々も,日本で報道される情報ばかりに目を向けていたら,視野が狭くなり,見えなくなることも出てくるかもしれません。ウクライナ以外にも,世界には支援を求めている多くの紛争地域があることは忘れられがちですし,国外にいるロシア人やロシア代表のスポーツ選手に非難の矛先を向ける行為も目立ちます。これらは,まさに視野が狭くなっていることの表れだと思います。
私は,ロシア・ウクライナ問題を語りたかったわけではなく,人間は自分の考えや信念に合った情報をとりこみ,それ以外は排除する生き物だということをお話ししたかったのです。人間には,わざわざ自分の視野を狭める傾向があると知れば,まだ若く柔軟な頭脳を持つ皆様がこれから広い視野を培っていくうえで,何らかのヒントになるかもしれないと思い,この話をしました。
 多様性という言葉が時代のキーワードになっている昨今です。これからの保育者には,多様な価値観を理解して受容する広い視野を持つことが求められています。二年間の学びの中で,確かな専門性だけでなく,ぜひそれを活かすための広い視野を培っていってください。そのことは,きっと皆さまの今後の人生を,豊かで充実したものへといざなってくれるでしょう。
 二年後には立派な保育者となって巣立っていってくれることを祈念して,式辞といたします。

令和4年 4月6日
 
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